日記供養はじめました

捨てられない日記をひもといて、自分の過去を落としてゆきます

羽(は)ばたけなかった才能

2009.12.26(土)

ののが仕事というので肩す(透)かし。

朝はたくあん(沢庵)しか食べなかったんだけど、昼は山盛りのスパ(ゲッティ)。

それでも夜 なんとなく落ち着かず、腹も もも(腿)もパンパンでスーツがきつい

のが分かりつつ、ポテチを2袋もたい(平)らげた。

早く働かないと(このままでは過食が進んで)おそ(恐)ろしいことに・・・。

 

 

2009.12.27(日)

OBさんからメールあり。電話のこと(携帯番号を教えろと)また言うのでうんざりしてた

ら、母から電話が来て「住所教えちゃった」と。ごめん、イヤな役回りばかりさせて。

こっちまで(OBさんのほうが)出て来てくれりゃいいのに・・・と思いつつ、池袋へ。

しかも、自転車が出してもらえなくて遅れると・・・。郵便局の前で合流。

入ったカフェはサイケ(デリック=極彩色)な感じ。となり(隣)がタバコをプカプカ

す(喫)ってて、クッサー(怒)! 夕方からひざ(膝)が痛い。運動不足。

 

友人のOBさんから、夜中(よなか)に時間も構わず電話が来るのが嫌(いや)で、

携帯を新しくしたときにメールアドレスしか教えなかった。

引っ越した時も新しい住所は教えなかったらしい。急に来たりすると困るからかな?

実家の住所は知っているので、十分だろうと思って?

もうこの頃から既(すで)に「トモダチ」扱いしてなかったのかも・・・。

 

 

2009.12.28(月)

くも(曇)っているけど、洗濯物がた(溜)まっちゃうので洗濯。

9時半頃、調理師免許を取りに行った。受付してくださった人は

想像していたのとは違う人。でも、とてもやさ(優)しそうな人だった。

世の中にはこういう「いい人」もいると思うと心強い。

自分、もう少しあきら(諦)め悪いほうがよかったのかな?

そしてちゃんと「行く」と言ってダメだった場合は、断りの電話をしないとね。

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

(運転)免許証みたいなのを想像していたら、卒業証書みたいな紙で、

筒にいれると丸まっちゃうし、額みたいのに入れないと・・何か100均で探してみ。

昨日買った半額の牛肉で鬼塚流のビーフシチューを作成。

そのあと派遣会社の登録で東銀座へ。他の人で決まっちゃってるかもって。

そうそうKGさんからメールがきた。新築一戸建てを買ったって。すっげー!

 

鬼塚シェフ・・・昼の番組の料理コーナーに出てた人かな?

 

 

2009.12.29(火)

(海外ドラマ)「ダメージ」を見始めた。人間はだま(騙)し合い、ば(化)かし合い。

お互いをあざむ(欺)いて、自分の身内にはいい顔できるのに、

他人には残酷になれる。もちろんその逆もあるけど。

自分は頭の良い人たちの仲間になれなくて、幸せだったんだろう。

「人間は信用できない」。自分でさえ信じるに値(あたい)しないんだから。

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

人のために役に立ちたいと思って弁護士になったはずが、

利益のために正義を曲げなくてはならない。

被害者を加害者に仕立て上げて、お金をしぼ(絞)り取らなければならない。

理想からかけ離れて生きていくか、初心を通してつぶ(潰)されるか・・・。

 

頭の良い人たちは、そうでない人たちよりもラクして世の中を渡れるかというと、

そうでもないみたい。むしろ、高度な悪知恵を働かせる人たちに囲まれて、

常に陥(おとしい)れられないように緊張していなければならないのかも。

医者になっても、弁護士になっても、誰かに気に入られたり機嫌(きげん)を

損(そこ)ねないように取り入ったりするため神経を磨(す)り減らす。大変そうだ・・・。

 

 

2009.12.30(水)

朝は穏(おだ)やかだったが、予報どおり風が出てきた。

おふとん(布団)も干したけど、あまり晴れず。

のの、もしかしたら来るかな?と思ったけど、そうじ(掃除)もしなきゃだし、

積極的には呼ばない。今年(中に)はもう会えないね。

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

劇場版の「ガリレオ」を見たけど、数学の天才と評価されるほど(程)の人が、

親の介護をしながら日銭(ひぜに)を稼(かせ)ぐため、しがない高校教師に。

才能があっても、いろんな事情から上には行けない人がいる。

美貌(びぼう)があっても(必ずしも)幸せにはなれないし。それを活(い)かせる人と、

それがアダ(徒)になる人と。何が人生の分かれ道なんだろう?

 

劇場版ガリレオ「容疑者Xの献身」。天才物理学者・湯川博士も認めるほどの

数学の才能があったにもかかわらず、親の介護で人生を諦めて生きてきた石神。

隣に引っ越してきた母娘(おやこ)のため、大胆な殺人の偽装トリックに手を染める。

 

ネタバレを読んで、思い出し涙。人生に絶望して自殺しようとまでしていた男の前に

一筋(ひとすじ)の光のように現れた、キラキラと輝くような笑顔の母娘。

その母の働く店で毎日のように弁当を買い、溢(あふ)れるような2人の笑い声を

聞いては癒(いや)されていた。その細(ささ)やかな幸せを守ろうと頭脳の限りを尽くし、

最後まで1人で罪を背負おうとする。静かで確固(かっこ)たる愛情が胸を打った。

 

 

2009.12.31(木)

とうとう2009年も さようなら。

本当は明日洗濯したいけど、正月だから遠慮して、今日(洗濯しておく)。

「ダメージ(シーズン)1」の最終回。すっきり(終わる)とは思ってなかったけど、

すべての人が腹黒(はらぐろ)に見えたまま。善人は死に、悪人がうごめ(蠢)く・・・

(精神的に)落ちるなぁ・・・。「ガリレオ」の劇場版を、また見て涙・・・(浄化?)。

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

つる(かめランド=スーパー)が18時までなので、17時半ごろ出かけた。

オリンピック(スーパー)にも行ったが、こちらは21時までなので(値引きは)まだまだ。

しかし元日も営業なんて、すごいなぁ・・・。

そこから大森(駅)へ。どこの人も大みそか(晦日)まで働きづめ。頭が下(さ)がる。

オーゼキのおすし(寿司)を目当てに行ったけど、高いのばかり。

荏原町は19時までだが、駅前は21時まで。

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

収穫ないなぁ・・・とあきらめてたが、東急(ストア)でいろいろ半額で手に入って、

感謝²。FLO(プレステージ)のケーキが5つで最後1050円で売っていたけど、

1人(暮らし)には多すぎるものね。

揚げ物、和菓子、大好きなたらこ(鱈子)も! 新年は半額でスタート。アパートの

1人もの(者)はほとんど帰省? となり(隣)うるさかった気がしたが、いない?

     ・・・・・      ・・・・・       ・・・・・

「天空の教室」という、中国の山岳民族の教育問題を取材したドキュメンタリーを

やっていた(放映)。みんなが「教育を受けたら、金持ちになれる」と思っている。

でも、本当にそれで幸せになれるのかなぁ・・・。

お金を稼いでも堕落していく世界に迷い込むだけのような気もして・・・。

実体のない労働に高い賃金が支払われ、汗水流して働く人たちが貧困にあえ(喘)ぐ。

不可思議(ふかしぎ)な世界だ・・・。

 

年末最終日のスーパーの売り尽くしで、半額品を漁(あさ)るのが楽しみだった。

最近は面倒くさくなって、30日のうちに買い物を済ませ、31日は1歩も出ない。

 

大学に行く人が全(まった)くいない地域で、大学に進学し都市部で就職する人が

出たら、「勉強すれば、いい生活ができる」という信仰のようなものが生まれる。

しかし、大学に行く人がゴマン(五万)といる場合、「勉強したからといって、

必ずしもいい生活ができるとは限らない」という現実が突きつけられる。

 

自然の中で作物(さくもつ)を育て、働いたり休んだりシンプルに暮らす生活よりも、

都会の雑踏に練(ね)り込まれるように生きる毎日こそが高尚(こうしょう)だと

思わせる世界を知ってしまうことで、失われるものが沢山(たくさん)ある。

それに気付いた時、そこには もう誰もいないかも。

 

2009年、自分の人生における最後の正規雇用は大惨敗に終わった。

安定した身分にしがみつくあまり、精神的にマイナスダメージだけを残した。

でも、これ以上 心を蝕(むしば)む前に脱(ぬ)け出した自分を褒(ほ)めてやりたい。

「おまえはグズ(愚図)でノロマ(鈍間)でズル(狡)くて、底意地が悪い・・・」と

あらん限りの否定的メッセージを浴びせられ続けて、発狂しても仕方ないくらい

だったのに、なんとか病院に通う一歩手前のところで自分を逃亡させてやった。

 

そんな自分を支えてくれたし見守ってくれた2009年の日記帳、ありがとう。

あなたに感謝して手放します。いいこともイヤなことも、みんなまとめてさようなら。