日記供養はじめました

捨てられない日記をひもといて、自分の過去を落としてゆきます

ふりかけの勝利

2008.05.24(土)

中番。(早番のHRさんに)「何か仕込みありますか?」と聞いたら「ない」と言う。

それにしちゃ、ゆ(茹)でてなかったりあったけど、拒否したいなら(いいや)と思い、

(夜のおやつの)杏仁豆腐をゆっくりやらせてもらった。

(お昼は)海鮮焼そば。(HRさんが)あん(餡)かけ作って、麺を焼いてた。

「よかった!ソース味じゃなくて!」と(心の中で)拍手。

自分はパセリの乾燥で時間をつぶ(潰)す。

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耳なしHRさんは13時までで「一緒に(昼)ごはん食べなくてすむや!」と喜んでたのに

「買い物行ってくる」と出かけて、帰って来てもまだいる。こわ(恐)くて、こわくて、

麺をかっこんだ。そしたらあんかけを中華丼にして戻ってきた。あわてて席を立った。

また調理場に来てしつこく言われたらどうしようとビクビクしていたが、

INさんの読み合わせ(?)で救われた。

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避難訓練に初参加。野菜を確かめながら入れたり、杏仁豆腐を分けたりしてたら、

すっかり遅くなってしまい、ハンバーグはバタバタ。少し焦げちゃった。

しいたけ(椎茸)の配合もいまいち。

 

昨日の「休みを代われ」という脅迫が、今日も続くのかと警戒していたが、

なんとか気持ちに折り合いをつけてくれたのか?諦めてくれたなら、よかった。

彼氏とも会わなくなることだし、本当は譲(ゆず)っても構わなかったのだろうけれど、

2度目を許せば来月もまたゴリ押しされると思って、「うん」とは言いたくなかった。

 

野菜を食べさせるため、ハンバーグにありとあらゆる野菜をフードプロセッサー

細かくして混ぜ込んでいたが、自分が椎茸をキライだったせいもあり、

作った本人なのに、あまりおいしそうと思えなかった。

 

 

2008.05.25(日)

早番。6:20までに2人分のお弁当。6時に入って20分で出来るわけもなく、

5時すぎには雨で(野球は中止になるから弁当は)いらないのだろうと思いつつ作る。

(朝食に)ポトフも作ったが、コーンフレークしか食べず、がっかり。

自転車検定の子どもたちに卵焼きでも作っておこうかと思ったりしてたが余裕なし。

「11時半にTYくんとMCくんが(昼)ごはん(を食べる)」と言われドキドキしたが、

後から「遅くていい」と言われてホッ(とした)。

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SNさんが早く来てくださって、ようやく昼食を乗り切ったと思ったら事件が・・・。

KZくんが「ごはんには鮭フレークじゃなく、鮭ふりかけがいいと言ったのに!」と

怒り始めた。フレークのほうが喜ぶだろうという思い込みもあり、

「ふりかけ」と言ったのが聞こえなかったのかも知れず。謝ったけどくす(燻)ぶった。

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AZさん(担当指導員)が言うように、(これまでの成育歴で)かわいそう(可哀想)な

思いはしてきたのだろうけれど、そこに甘んじさせちゃいけないんじゃないかなぁ?

その状況を認めて、だからこそ自分がしっかりしなきゃいけないって教え込まないと

大きくなっても人に当たる。そんなんじゃ結局は見捨てられることになるんじゃない?

 

野球少年たちのお弁当で、「鮭」が好きならフレークのほうが、よりおいしいだろうと

思って入れたのに、子どもはふりかけのほうが好きだったみたい・・・。

思い込みか聞き違いか分からないけれど、「悪意はなかった」と伝える必要があって

部屋でフテ(不貞)寝するKZくんの所まで謝罪に行かされた。

 

自分にとっては、「たかがフリカケ」であっても、KZくんにとっては「自分の希望が

軽んじられて、自尊心が踏みつけられた」と感じるくらいの屈辱だったみたい。

施設の子どもたちの繊細さを舐(な)めていたつもりではないけれど、

自分はそれ程までに悪いことをしたのだろうか?と、なんだか涙が出てしまった。

 

児童養護施設の子は、親に甘える経験をさせてもらえなかったから、

施設にいる間は最大限に我儘(わがまま)を聞き入れてあげようという教育方針

だったみたいだけれど、あまりにも大人がデリケートな対応をしすぎると、

施設から出た途端に、外では今までのように優遇されないことに気付いて、

リアルな社会とのギャップに苦悩することになる気がする。

 

むしろ施設にいるうちから、自分が人よりやらなきゃいけないことも多いし、

他の友だちよりも過酷な状況に耐えて行かなければならない立場であることを

自覚させるほうが、将来的には親切な教育だと思う。

甘やかし続けて図に乗った子どもたちが、社会に出て急に厳しい試練を与えられたら

潰(つぶ)れる可能性のほうが高いし、そうなってももう責任を取れないのだから。

 

 

2008.05.26(月)

お休み。朝、麦めし(飯)を炊いた。割とうまくできた。プチプチ感が、ちょっと新鮮。

多少クサ(臭)みはあるが、思ったよりおいしかった。とはいえ今回は激安だったが、

定価で買うとお米とそんなに(値段が)変わらなかったりするので。

卵の賞味期限が明日(まで)なので、全部使ってカスタードクリームを倍量作った。

粉と砂糖をちゃんとふる(篩)ったら、うらご(裏漉)ししなくてもダマなしでできた。

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お昼ごろ眠くて、2度ほどうたた(転)寝。やることがないような、かといって

明日のことを考えると、気持ちには圧迫感が・・・(押し寄せる)。

暑い日だった。布団カバーを洗いたくて、15時頃になって2度目の洗濯を。

夕方までにはかわ(乾)いてよかった。そうじして、フロ入って、寝る。

 

昔、家が貧乏すぎて、米より麦が安かったからだと思うが、「ビタバァレー」という

押し麦を白米に混ぜてごはんを炊いていた。ボソボソして不味(まず)かった。

お誕生日とかお祝の日だけ完全なる白米で、麦飯を混ぜられる前は少食だったのに

「白いごはんって、こんなにおいしいんだ!」と気付いてバクバク食べるように。

栄養よりも食費節約が理由で麦を混ぜていたはずだけど、米の値が下がったのか、

健康食と認められた影響のせいなのか、いつの間にか麦が高価になったと感じた。